消防車や救急車、ブルドーザーやショベルカー、キャリアカーやタンクローリーなど、子供の頃に「働く車」が大好きだった人もいると思います。

しかし、大人になるとパトカーなど、あまり出会いたくない働く車もあります。

ところで、高速道路で黄色い車体に白地のラインの入った「高速道路パトロールカー」に遭遇することがありますが、この車、一体どのような働きをしているのでしょうか? パトカーとは何が違うのでしょうか?

高速道路パトロールカーの仕事とは?

高速道路を走行していると、急に車の流れが遅くなることがあると思います。
前方を見てみると、黄色い車体のあの車…高速道路パトロールカーが警告灯を光らせながら走っているために、一般車が速度を緩めているのが原因であることがあります。

「追い越してもいいのだろうか? スピード違反でキップを切られてしまうのではないか?」と考える人もいると思いますが、高速道路パトロールカーには違反車両を取り締まる権限はあるのでしょうか? また、どのような仕事があるのでしょうか?

じつは、この高速道路パトロールカーは警察車両ではありません。
各地の高速道路を管理している高速道路会社「NEXCO(ネクスコ)」の「交通管理隊」(通称:高速パトロール隊)所属で、運転をしているのは警察官ではなく、「交通管理隊」(高速パトロール隊)の隊員です。

高速道路パトロールカーの仕事には、主に次のものがあります。

・高速道路の定期、臨時巡回
・交通事故の処理
・故障車の牽引などの処理
・路上障害物の除去
・追突事故への注意喚起(車両のルーフ上に設置した電光掲示板で「渋滞発生中」「追突注意」などを表示して走行する )

つまり、高速道路上での交通違反を取り締まるのは交通管理隊の仕事ではないということです。

高速道路の交通違反の取り締まりは誰の仕事?

では、誰が高速道路での交通違反の取り締まりを行なうのかというと、警視庁および全国の道府県警察の交通部に設置されている「高速道路交通警察隊」です。

使用車両は白黒パトカーと覆面パトカーで、主な仕事には次のようなものがあります。

・高速道路上での交通取り締まり
・交通事故処理
・自動車で逃走している被疑者追跡
・事件が発生した場合の初動捜査
・遺失物の扱い

ちなみに、各警察署の管轄地域を超えて各都道府県内の全域をパトロールすることを任務としているのが「自動車警ら隊」(「機動警ら隊」と呼ぶ地域もあり)です。

主要な任務には、警ら(パトロール)、不審車両や不審人物への職務質問、現場へ急行しての初動措置や捜査などがあります。

いずれにしても、高速道路上では交通規則を守って自動車の運転することが大切です。

また、トラックなどの業務車両の運転ではドライバーだけでなく、会社や社長も取り締まりの対象となる可能性があることにも注意が必要です。

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